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モンスーン気候帯の此の地の夏をしのぐには実に体力を消耗する。 6月に入ればすぐに高温多湿で常に肌がべとつく不快にさらされる。 南太平洋に浮かぶとある島で雨期の長雨に遭い、来る日も来る日も島に閉じこめられてしまう男を見つめる小説があったが、窓を閉めると汗が胸元をつたい降りる我が部屋の湿気にも、精神に変調を来す成分が入っているようだ。 そんな高温多湿のアジアの端っこに生まれた者が憧れた大陸で一年も暮らすと、突き抜けた青い空の下の乾いた空気に脳みその中まですっかり水分を吸い取られ、心の安定を乱される。一日中乾いた頭の中ではバグダット・カフェが鳴り響いて、日常の自分が狂気の世界に引きずり込まれるのだ。 空気は乾いても湿っても度を超すと人を蝕む。 #
by flatlies
| 2005-06-19 01:29
| 些細な日常
監督:フローラン・シリ 原作:ロバート・グレイス 脚本:ダグ・リチャードソン 出演:ブルース・ウィリス 他 そう、この作品は <出演:ブルース・ウィリス、他>という作品。 ナイト・シャマランなんかに関わっているうちに、貴重な時間を無駄にしてしまった感のあるブルースだが、彼のファンとしては今回の作品は見応えがあった。 まず監督が仏人であり、従来のハリウッドとは違う映像。でもそれは、フレンチ・ノワールなんかじゃなく、テレビ的ということ。実に良いTVサスペンスドラマを見ちゃったというのが今回の感想。 それはこの作品をけなしているのじゃなく、テレビ的映像・演出・カメラ割りが銀幕上でいちいち気になるという時代をクリアーして次のステージに確実に入ってしまっているのを実感させられたからだ。 仏人の創る映像は、らしく<ノワール>なのではなく、らしく<TV>的・・・(非ハリウッド)的だった。映画はアメリカ人が撮って商業ベースに乗せなくてはならない時代は徐々に終わりを告げ、確実にグローバル化しているのだね。でもこれはひとえに、「本の質低下」などのハリウッド映画産業の凋落のせいではあるけれど・・・。 オープニングのCGは今までにないプレゼンでありとても新鮮。「そういえば、なるほどアメリカ人でないのよねぇ、この監督」と思わせるナイスな導入。音楽も良し。今の時代の処理が作品全体に流れていて、だから今の時代のブルース作品になっているのです。 #
by flatlies
| 2005-06-14 19:39
| cinema
4月29日、四国に野球の独立リーグが誕生した。 四国アイランドリーグ。 NPBやMLBを目指す若者たちの鍛錬の場であり、夢をつかむ場である。 翌4月30日には、我が高知の高知市営球場で<高知開幕戦>が行われた。 高知ファイティングドックス VS 愛媛マンダリンパイレーツ。 犬とみかんの戦い? まま、ネーミングはおいといて・・・。 GWを利用して遠くから訪ねてきてくれた友人の元球児と観戦しながら思ったよ、 それにしても石毛さん、よくぞここまでこぎつけたなぁ、って。 まだまだプロには技術も戦術も及ばないけれど、このリーグの観戦では <夢を追う熱い姿勢>に触れることが出来ると思うよ。 日本のリーグでチンタラプレーをしていた選手もMLBじゃ、必死にプレーをしてるでしょ。あの姿勢が日本のプロ野球で見ることが出来ない以上、四国アイランドリーグは野球好きには純粋に面白い存在だと思うけど。 追伸、試合開始前の石毛代表、さすがリーグ設立者。 なにやら営業もしてましたぜ。 #
by flatlies
| 2005-05-02 16:14
| 些細な日常
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by flatlies
| 2005-03-21 19:59
| snap
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