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今年、胃潰瘍で戦列を離れていたイチローがMLBに復帰したのは4月15日。折しもこの日は、ジャッキー・ロビンソン・メモリアル・デーであった。 この日は、有色人種を排していた当時のMLBにおいて、初めて黒人メジャーリーガーが誕生した日であり、2004年から制定されているMLBの記念日なのだ。 この日は、希望するMLBの全選手、監督、コーチ達が、彼、ジャッキー・ロビンソンの栄光の背番号の <42> を着けることができる日となっている。ちなみに背番号 <42> は1997年よりMLB全球団の永久欠番になっており、それ以前からその番号を付けていた選手は、現役では唯一ヤンキースの守護神リベラただ一人になっている。彼がヤンキースから離れた瞬間に正真正銘全球団の永久欠番となるワケね。 だから、この日のMLBハイライトは面白かったわよ、どの試合も <42> 番の選手ばかりが画面に映り、振りかぶって投げる投手も <42> 番なら、それを打つのも <42> 番で、ベンチを見ればサインを出す監督も両軍とも <42> 番だった。そりゃもう、不思議な光景よ。こんなこと好きよねぇ、アメリカ人って。 さあ、そこで今回は野球選手のストッキングについて。 現在イチローはユニホームのズボンをまくり、ストッキングをひざ下まで見せる着こなしをしているけど、このスタイルは少数派ながらMLBにも他にいることはいる。そういえば、レイズのアキもそうだよね。そして、このストッキングを見せるスタイルをちょっと前まで日本のアナウンサーは、ジャッキー・ロビンソン・スタイルと呼んでいた。 MLBでこのスタイルをしていると必ず、ジャッキー・ロビンソンに敬意を表してそうしている・・・云々のコメントを選手から聞いたものだ。しかし、最近はあまりこの表現をアナウンサーが話題としてふらなくなった。オイラはその原因はイチローにあると思っている。理由は後で。 日本においてかつて昭和の野球は高校野球のみならずプロまでがすべてこのスタイルであったものが、少しずつズボンの裾を下げだして、近年においてはくるぶしまでズボンを下ろしストッキングをまったく見えなくする着こなしの方が主流の様だ。 けれど、あの恰好、オイラはとてもいただけない。別にジャッキー・ロビンソンに敬意がないと云うのではなく、あまりにみっともないのだ。ズボンの裾が地面にまで着いていて、幼児の着替えの様で見ていてだらしない。当人たちは足が長く見えていいだろうとご満悦なんだろうが、何をしたってイエローモンキーの足の長さは所詮はそんなもんよ。それだったらあのズボンの裾を引きずる穿き方をやめて、いっそ全員がジャッキー・ロビンソン・スタイルにして欲しい。ま、それが無理なら、読売の原監督並みのハーフにはして欲しい。昔の人、例えばノムさんなんか今でもストッキングフルだよ。 ズボン引きずり穿きをメジャーにしたのは、ちょうど西武→読売時代の清原だと思うが、あの姿、イタダケナカッタなぁ。最近の日本のプロ選手もイチローを契機としてユニホームの着こなしに拘る人が出てきて、体にピッタリのサイズで脚長美脚が主流みたいだが、やっぱりだけどあの裾を引きずるあの恰好はいただけない。 今年からせっせと西武球場に足を運んでいる訳だが、帆足や湧井、岸など特に西武のピッチャーを見る度に強く感じる。所詮、昭和のオヂサンの遠吠えなのかなぁ・・・。 ・・・いや、やっぱり、そうじゃねぇなぁ。だってメジャーの選手だってあれほどひどく裾引きずっているのはそうはいない。特に日本の選手はひどすぎる。 因みに、イチローだってMLBに行ったばかりのころはストッキングを出さないあのスタイルだったよね。観客にどう見えるかを一番に考える彼ゆえに、彼の美的感覚はそうだったのでしょう。しかし、なぜ180度転換して今のジャッキー・ロビンソン的になったのかは皆さんご存じのとおり、決してジャッキーに敬意を表する為だけの仕業ではなく、自分のプレーをとことん追求した揚句の結論のようですよね。ストッキングを上げていると足の疲れが全然違う、それに動きやすいと言っていましたものね、イチローは。 だからさ、ズボンの裾、引きずる格好やめないかね、日本のベースボール選手よ。
by flatlies
| 2009-06-27 19:38
| よしなしごと
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