|
彩の国の大動脈中山道 (国道17号) を北上すると、北浦和駅近くの 「北浦和五丁目」 交差点の次の次に、その交差点 「二度栗山」 がある。 二度の都落ちを経験する以前から埼玉県民の私は、だからこの交差点の名は知ってる。 ところが、昨年初めて武蔵野国の住民となった助手席の住人は、この交差点を通るたびに 「二度栗山!」 と声を上げる。語呂がいいので声に出したくなるのはわかる。そして、このあたりの地名と思われる 「二度栗山」 という不思議な、何やら意味ありげな、言い伝えでも残っていそうな、この名前の由来を知りたいという思いが車中でそう叫ばせるのだとも理解して、野放しにしていた。 ************************************************** 今年のLIONSは、昨年の日本一チームでありながら、セ・パ交流戦に入るまでリーグの順位を一位から四位まで転げ落ちていた。今年から助手席の影響でにわかLIONSファンと化し、足しげく球場に通っているのだが、ほとんどが負け試合観戦になっている。スポーツ新聞のネタによると、つい最近まで日曜日はホームで勝ちがなかったとのこと。なーるほど、土曜日曜の週末カードは土曜日から先にチケットが売れる関係から、おいら達はいつも日曜日の応援になっていた。それじゃ、負け試合を毎回見に行っていたようなものよね。 ところがどっこい(昭和の合の手) 、NPB-日本プロ野球機構の皆さんたちはとてもよいイベントを本場アメリカのリーグから輸入していたのよね。 ・・・セ・パ交流戦。 すると、先日のジャイアンツ戦からLIONSが変わってきた。昨年のチャンピオンチームにふさわしい戦いをするようになってきたのだ。それまでは、WBCの代表から帰ってきた選手は揃って成績が上がらず、その原因が驕りなのか慢心なのか、はたまた国の威信とやらを背負っての連戦の疲れからなのか、おいらは知らないが、全くなっていない、テイタラクだった。その上、WBC組とそれ以外の実力差は大きく、チームとして全く結果が出ない状況だった。 1・2番は打てないし、3番も大事な場面ではテンでダメ。(おいらが球界を代表する選手になるとひそかに応援している)4番のおかわりクンもぱったりホームランが止まったままだった。 それがあのジャイアンツとの2連戦を、延長12回引き分けと延長10回のサヨナラ勝ちで勝ち越した (負けなかった) 事が若い選手たちに自信を取り戻すきっかけを作ったように思う。 交流戦、いや実によいイベントだねぇ。 さて、せっかく所沢まで出かけて来たのに一向に調子の上がらなかった先月前半。何度も書くが、1・2番が全く打てなかった。1番片岡、2番栗山。 先頭打者が凡退して、「あ~ぁ」 「あんな難しい球手を出すなよ~っ」 の声 (これ、おいらと助手席の声)。続く2番打者がバッターボックスへ入るとすかさず助手席が声を張り上げる 「よ~っ、2度栗山~っ」 「打てよ~っ」 ・・・でも結果的には、「あ~ぁ~」 になる繰り返しだったけど。 ところがつい先日、中山道を走っていておいら達は新しい事実に気づいてしまった。 その時、助手席が、「あれっ、二度栗山って<にどくりやま>じゃないんだね」 と驚いたように話しかけてきた。 「え?何?」 一体何を問われたのか解らず聞き返すおいら。 「二度栗山ってNIDOKURIYAMAじゃなく、NIDOGURIYAMAになってたよ、ローマ字表記が」 と助手席。 「ふ~ん、なるほどね」 とおいら。 「何がなるほどねなんだよ」 と助手席。 そこでおいらはこう想像をめぐらせて答えた。 「だから、二度栗山がNIDOGURI山って読むってことは、地名のルーツが、この辺りに一年で二度実を結ぶ珍しい栗の木が生えているお山があったからということなんじゃないの」 と。 すると、助手席は、 「な~るほど。あっ、でもそれじゃ、LIONSの栗山には全く無関係で使えないじゃん」 ・・・もともと使えないだろ、関係ないんだから。ただの栗山つながりだけじゃ (と、心の中で突っ込みを入れていると) 「でも、一イニング中に皆がガンガン打って、もう一度打席が回ってくるということはあるよね」 と助手席。 「ああ、それはあるよね」 とおいら。 むむむっ、そういう場合って・・・、それこそは・・・ 二度ぉ栗山っ!! ・・・んな事でユニゾンしているおいらたちもどうかと思うけどね。
by flatlies
| 2009-06-03 14:14
| よしなしごと
|
ファン申請 |
||