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by flatlies
| 2009-12-15 15:15
| 些細な日常
金沢からの帰り、寝台車ではなく深夜を通して走る列車が一本残っているのを知り、22:15発の急行能登に乗り込んだ。私の乗った指定席車両には他の客は3人しかおらず、ガラガラの状態で夜の金沢を発車した。 背もたれがほぼ90度の角度で座面から延び、全席進行方向を向く通路を挟んで2列2列の旧型の車両だ。 夜通し走る列車の座席で転寝をするのは難しい故、前の座席を回転させて4席向い合せにしようと座席の下のレバーなりペダルなりを探すが見つからない。いくらガラガラの車内とはいえそんな座り方はマナー違反なのだから車掌に聞くのはイヤだ。あれこれとソレらしきものを探すが見つからず、腕組みをして座ったまま寝入ってしまった。 ふと気付くと、しんと静まりかえったホームに列車が入っている。どうやら長岡駅に着いたらしい。とすると朝の5時台に到着する今回の行程の半分程は既に走ったことになるはず。 ええい、それなのにオイラはいまだ窮屈な姿勢のままだぞ。と再び座席を回転させることに意識が点火し、前席の背もたれをイライラ気分で押してみると、これがなんとリクライニングの反対方向にも倒れることが判明し、それが座席ロック解除の操作となり座席はくるりと180度の回転を見せた。おかげで4席向い合せにとなり、向かいの座席に足を橋渡しして乗せ、それ以降は快適に睡眠がとれた。 ところでこの急行能登、金沢駅を発車するときは列車内の全座席が進行方向へ向いているのに、終点の上野には座席が後ろ向きで入線する。一晩ぐっすり寝入っていた乗客は、起きると背中に向けて走っている窓の風景にさぞ???なことでしょう。理由は、あの長岡駅で進行方向を反転しそのまま上野に向かうため起こる事らしい。 なかなか面白い急行能登の旅でした。 #
by flatlies
| 2009-07-22 16:40
| 些細な日常
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